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  連載コラム  『 ケロウナからのメッセージ 』

ワーホリは期待と夢が交錯しながら、同時に不安や悩みもあるはず。 カナダにワーホリで行ったからといって、毎日が夢のような楽しい日々 が繰り返されるはずはありません。 楽しい情報は、どこのサイトにも載っています。 でも、そうじゃない情報を、ここであえてお伝えすることで、皆さんの 精神的な事前準備に役立ててもらえればうれしいです。(筆者滝沢氏より)

★ 第4回 (2003-1-25 UP)

今回は少々、堅い内容になるかもしれません。消費税のお話です。日本の消費税は5%。カナダの消費税は? カナダの消費税は2種類あります。国税に該当するGSTが7%で、各州が独自に定めた州税PSTがGST7%に加算されます。例えばバンクーバーやビクトリア、私が住むケロウナのBC州の州税は7.5%ですから、7%+7.5%=14.5%というのが「名目上」の消費税率です。 折り紙教室 この数字だけを比較すると、日本の5%に比べると約3倍。「高いなあ!」という気持ちになってしまいます。新年になって日経連の奥田会頭が「日本の消費税率は、欧米諸国に比べると低いから、欧米並に引き上げるべきだ。」と発言し、これに相応するかのように自民党議員の間からも、賛同を促す声が聞こえ始めました。ヨーロッパ各国は軒並み20%台の消費税率。カナダは上述の通りBC州で14.5%です。ですが、このまやかし、「嘘」に騙されてはいけません。カナダでは、食料品は材料でも完成品でも消費税は0%。子供用品は0%。中古不動産は0%。公共料金は7%程度。高級品、嗜好品、一般雑貨は14.5%ですから、普通に生活をしていると、掛かる消費税は5%程度じゃないだろうか、という私の実感です。皆さんがワーホリとしてカナダに来た時から、日常生活で買い物をすることになり、消費税も支払うようになります。この時に観光ブックに載っている14.5%の消費税(BC州の場合)を頭から鵜呑みにしていると、「カナダの消費税は高い、高い」と思ってしまいます。本当にそうなのか?ということを冷静に見極める観察力、判断力を是非、持って頂きたいと思うのです。短期の遊びの観光旅行なら、そうしたことを見定める必要は無いかもしれません。ですが、ワーホリでカナダに来たということは、カナダの国から日本を見る事が出来る絶好のチャンスなのです。
英語の勉強も良いでしょう。ホームステイも良いでしょう。仕事をするのも良いでしょう。それプラスアルファを磨いてみませんか? せっかくカナダに来たのですから、これからの自分の将来に役立つ能力を磨いて欲しいのです。「スキル」という言葉があります。日本人は、単純にスキルとは仕事に活かせる資格や経験だと思い込んでいます。ですが、これからの時代に求められるスキルとは、物事や世の中の流れを冷静に自分で観察し、分析しながら比較でき、論理的に実証できる能力だと思います。ただ単純に英語が喋れても、その程度の人間は掃いて捨てるほどいます。皆さんがカナダにワーホリに来たときに、身近な日常の生活で気が付くことに対しては、どんどん分析してみてください。消費税はその一例です。こうしたトレーニングは、環境を変えることで実行しやすくなります。カナダという国の環境なら申し分ありません。本当の意味での「スキル」を身につけた人間は、これからの時代に必要とされるでしょうし、あらゆる場面でチャンスが訪れます。その可能性を秘めているのがワーホリですから、カナダと日本の消費税を比較する、という観点から名目上の数値だけでカナダの消費税は高い、と思わずにその背後に隠れた社会システムを学んでみてください。きっと教科書には書かれていない発見があるはずです。

《上の写真の説明》
*滝沢氏が住むコンドミニアムの集会場で、 奥さんが住人の皆さんに、折り紙の教室を開いて教えている様子
 ⇒拡大写真

前回のコラムはこちら


筆者・滝沢修さんのプロフィール
1967年生まれ長野県出身
1991年5月 ワーホリでカナダへ渡る(12ヶ月間放浪)
1998年7月 OGT Canada Enterprise Ltd,をケロウナ市に設立
1999年3月 カナダ・ケロウナ市へ移住
2000年4月 【わいん@カナダ】を設立(カナダ産ワインWEB販売)

滝沢修さんへのメールはこちらのアドレスへ:takizawa@whma.jp


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